2006年1月17日

献血

今年も私が勤める職場での献血が実施されます。今年は1/24(火)~1/25(水)の2日間実施で、場所は1Fの会議室です。1Fに降りればすぐに分かるでしょう。

(多くの方々がご存知かと思いますが)実は、私は一昨年に息子を亡くしています。先天性の多臓器障害で、多くの方々のご協力・ご尽力にもかかわらず生後6ヶ月の短い生涯を終えました。他界する前日の夜、息子が入院中の病院から「肺出血を起こし危篤」との知らせを受け、病院にかけつけ、一晩中の治療、看護も効果なく他界しました。息子を亡くした事は本当にショックで、胃炎になったりと、精神的だけでなく肉体的にもボロボロになりましたが、現在は完全にとはいかないまでもなんとか立ち直ることができています。

立ち直る上で重要だったと個人的に思っているポイントとして、死に目に会えたかどうかという点があります。危篤状態の息子に会い、徹夜の医師の治療を目の当たりにし、自らの看護を行い、そういったプロセスの積み重ねが、やるべき事は全てやったという、ある意味諦め(?)に近いような、死を受け入れる下地になったと思っています。もし、「駆けつけたが既に遅く…」という状況だった場合、きっと死を受け入れる事がなかなかできずに、いまだに立ち直る事ができなかったかもしれないと思うのです。

ここで、大量の肺出血をした息子の命を我々がかけつけるまで繋ぎとめ、また、そもそも出生まもなくの手術を乗り越える際にも重要だったものが「輸血」なのです。輸血やその他の医療行為によって、ただ延命のみする事の是非はあるかもしれませんが、少なくとも本人や家族にその選択権を持たせられる状況は維持すべきだと、自らの経験から心から思います。

ところが、下記ページをご覧になっていただけばお分かりいただけるかと思いますが、献血が出来る人の条件は年々厳しくなっています。特にBSE騒ぎに端を発する変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の問題で、渡航先に関わらず海外渡航から1ヶ月は献血NG、英国渡航に至っては1980年~1996年に1泊以上の滞在歴があるだけで献血を受け付けてもらえません。実は、私自身も昨年はフランス渡航歴の為に献血を拒否されてました(今年は大丈夫です)。

【日本赤十字】献血・ボランティア・義援金-参加・協力/献血-献血条件
http://www.jrc.or.jp/sanka/blood/terms/index.html


つまり、ただでさえ不足がちな血液がさらに深刻な状況になっているということです。条件をクリアできた方、あなたは貴重な人材なのです。私の息子への線香代わりだと思って、いや、そうでなくても、ぜひ献血に行っていただければと思います。あ、そうそう、会社協賛ですから、もちろん「会社業務」として堂々と行っていただけます。ぜひとも宜しくお願いいたします。

(職場ローカルな話題ですみません。職場の方々もけっこう読んでいただけているようなので、このブログでも書いてみました)

追記:
我が子の闘病記録は左のメニューのカテゴリー「多脾症候群」にあります。

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