2005年9月7日

Skype Conference 2005 行ってきた

Skype Conference 2005
http://muziyoshiz.jp/sc2005/


先週の土曜日に開催された、Skype Conference 2005に行ってきました。有志の方々による草の根的なイベントであるにもかかわらず、講演者は豪華だし、会場を埋め尽くす多数の聴講者が集まって、熱気ムンムンのイベントとなっていました。Skypeに対する注目度の高さを実感できました。

以下、各講演のトピックなど。(オフレコな話はカットしている筈ですが、まずいのが残っていたらご指摘下さい)

スカイプのビジネスモデルと、日本の通信業界に与えるインパクト(徳力氏)

・なぜビジネスが成り立つ?
→ARPUとARPE(SkypeはARPE)
・なぜここまで普及した?
→「無料」だけが要因ではない。「音質の良さ」と「設定の簡単さ」が与えた影響が大きい
→ネットワーク外部性をSkype Out/In/Voice Mailでクリア
・次のステージは?
→Skype内蔵携帯端末+公衆無線LANのSkype向け割引
・MSN、Yahoo!、Googleも参入
→どうなる?がんばれ米国外発企業!!
・考察など
→ソフトフォンとしての競合、電話サービスとして規制との調整が今後の課題か
→企業内電話システムとして売っていくのであれば、管理の仕組み、集合課金、品質安定性が課題

Skype ~P2P通信の秘密~(池嶋氏)

・ポイントはFireWall(NAT、Proxy)越え
→KaZaAで蓄積してきた技術・ノウハウを活用
※もうちょっと技術的に深い所の話が聞きたかったが、講演時間的に無理かなぁ…

Skype Public APIとCertification Program(岩田氏)

※なんとSkypeの中の人の講演ですよ!!
・App2App, SkypeWeb, SkypeNet (API V1.4) など近日リリース
→単なる無料電話からインフラになりますよ

P2P SIP解説(吉澤氏)

・DHT, Chord, P2P SIPについて解説
→実用的なP2P SIPの研究はまだまだこれから

Skype最新動向解説(清成氏+横田氏+HK氏)

・不要な通話が増えるのが困るという意見←激しく同意
HTCのWindows Mobile端末(スマートフォン)の紹介←これ面白かった

パネルディスカッション「Skypeと電話の将来を考える」(パネラー:徳力氏+岩田氏+清成氏+横田氏、モデレータ:西谷氏)

※オフレコ話が多かった(というより殆どオフレコ?)ので割愛 :)

全体的な感想

・パネルディスカッションの質疑時間をもっととって欲しかったなぁ。質問1個だけというのはなんだか勿体無い。
・当初の目的の「技術的な中身をクリアにする」という点では、ちょっと物足りなかったように思う…けど、これ以上突っ込んだ話をするのは難しいかなぁ。
・電話会社との住み分けというテーマよりは、SPIT対策どうするの?とか、無駄コールを防ぐのに有効なプレゼンスの仕組みとか、そういう話が個人的には興味があったので、その辺さらりとスルーされていたのが残念。
・夜の部の方が濃い話があったようなので、次はぜひボランティアスタッフとして参加したい。

主催の西谷さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

Tomo’s HotLine: [Skype]Skype Conferenceお疲れ様でした
http://toremoro.tea-nifty.com/tomos_hotline/2005/09/skypeskype_conf_a002.html


1 件のコメント:

  1. 主催者のTomoです。感想ありがとうございます!
    技術面にもっと深く追求しても良かったのですが、
    参加者の客層を絞りきれなかったのでこのような形になりました。
    また次回開催する時にはどのようなレベルにするか検討しますので、コメントをお願い致します。
    ちなみにDHT関連は私のHPにもある程度書いてあるので参考にして頂けるとありがたいです。
    http://homepage3.nifty.com/toremoro/p2p/p2p.html

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